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PDキッチン

非常用備蓄食品を選ぶポイント

 

 3月の東日本大震災で被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。ここ数年来、わが国は、台風・火山の噴火・地震など数多くの自然災害により多大な被害を受けています。これらの災害においてはライフラインが脅かされ、食品の入手が困難になることが予想されます。そこで、今回は非常用備蓄食品を選ぶポイントについて紹介します。

1 保存がきくこと
 最も重要な条件です。保存していても傷みにくい加工食品、たとえばフリーズドライ製品やレトルト類、缶詰、乾パンなどが適しています。好きなものでも、保存期間が短い食品だと、頻繁に取り換えなければならず、経済的な負担になります。賞味期限・保存期間はなるべく長めのものにして、2〜3か月に一度は賞味期限をチェックしましょう。
2 簡単に食べられること
 災害に遭ったときは、調理もできない、食器もない、という状況になりがちです。調理をしないで食べられるもの(すぐに食べられる、または水を加えるだけで食べられるなど)、食器へ移しかえる必要がないものであることが大事です。
3 備蓄が楽なものであること
 備蓄をするとスペースをとります。なるべく、コンパクトで収納しやすいものがよいでしょう。
4 美味しいこと
 何度か続けて食べても食欲が保てるもの、味や臭いに癖がなく、そこそこに美味しいものであることが必要です。また、硬さなども確認しておきましょう。硬過ぎると噛むことも飲み込むことも難しくなります。
5 成分が適切であること
 被災時は、透析が受けられない可能性もあるので、むくみにつながる「塩分」「水分」、心臓に負担をかける「カリウム」には、特に注意し、できれば「リン」の摂取も控えたいものです。透析が十分できない場合に備え、保存期用の食品(左枠内の※)もあると安心でしょう。

実際の食品の一例

いずれも通信販売で入手することができますが、大震災の影響により、 2011年夏時点では品切れや在庫不足の可能性があります

1. 主食となるもの

コメはそのままでも比較的保存がきく食材ですが、お湯や水を注ぐだけで食べられる「アルファ化米」は、炊く必要がないので便利です。1食あたりのカロリー・栄養は商品によって異なります。

■通常のアルファ化米
安心米 [アルファー食品]
■温められる缶入りおかゆ
レスキューフーズIII型[ホリカフーズ]
■腎臓病患者を対象として
成分調整したアルファ化米(※)
たんぱく質調整 梅がゆ [木徳神糧]  
越後そだちの春陽 はんぶん米 [エコ・ライス新潟]

2. スープ類

レトルト・缶詰などがあります。温めないタイプのものであれば、封を切ってすぐに食べられるので便利です。

■栄養バランスを整えた高カロリースープ
賞味期限は12か月
栄養支援セルティ[ホリカフーズ]
1人前(100g)あたりの栄養量:エネルギー100kcal、たんぱく質3.5g、食塩0.4〜0.6g、カリウム150〜220mg、リン60〜70mg

3. 水

大震災の被災者の方が最も大切と話すのが水。通常のミネラルウォーターも2年はもちます。
■賞味期限が5年間のミネラルウォーター
立山の天然水 [とやま食販]
 

川崎医科大学附属病院栄養部  市川和子 先生

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