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イザというときに安心!
透析液のポータブル加温法

 今回は、旅行や災害時に使える、 携帯可能な透析液の加温法をご紹介します。
 この方法は、実際に有効な手段として 学会で発表されたものです。ご紹介いただいたのは、 医療法人社団 偕行会静岡 静岡共立クリニック 腎臓内科の原相俊先生と看護師の方々です。


左から、原相俊医師、加藤明美看護師、牧田都子看護師

用意するもの

  • 使い捨てカイロ4個(貼るタイプでないもの)
  • 保温カバー(タオルや毛布で代用できます)
  • 透析液






(1) 保温カバーを広げ、透析液を置きます。 (2) 透析液の上に、温めたカイロを4つ載せます。 (3) カバーの中に空気の層ができるように、全体をふわっと包みます。

(4) カイロの熱は12時間程度持ちますので、2回分の透析液を温めることが可能です。

透析液の加温は、お住まいの地域の外気温にも左右されます。35℃以上の十分な加温を行うには、3個以上のカイロが必要です。

ポイント

  • 使い捨てカイロは、十分に振って温めてから使用してください。
  • 貼るタイプのカイロは透析液に密着してしまい、空気の層ができません。貼るタイプでないものを使用してください。
  • 使い捨てカイロは酸化現象によって温まります。保温カバーを密閉せず、酸素が得られるように、必ず一方向は開放した状態でくるんでください。
 災害時など、電気の復旧が見込めないときに、透析液を常温のままで使用すると体温が奪われてしまうことがあります。できれば日頃から使い捨てカイロを準備しておきましょう。また一度は、防災訓練のつもりで練習しておくとよいでしょう。